一発目

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とりあえず今日から始まることになりました

『雑誌で紹介されました。』

　………タイトル変えたほうがいいかな？

とりあえず一発目ということで、正直何を書いていいのか分からない…
じゃー、子供の頃の話でもどうですか？

子供の頃、僕は順君と良く遊んでいたんだけど、
順君がある日言う訳ですよ。

順「俺、寝るときに親におやすみって言わないんだぜ！！」

僕「えー！？何で？何で？じゃー、何て言うの？」

順「俺は寝る前には、おやすんって言うんだよ」

僕「まじでーー！！すげーじゃーーん！！！
　　順君頭いいよーー！！まじですげーーよーー！！！」

こんな感じで僕は順君を褒めちぎった訳なんですよ。

そして、僕はその日の夜に自信満々で母親に言いましたよ。

「お母さん、おやすん！！」

お母さんは悲しい目をしながら流してくれました。


それから月日が経ち、高校生になっても僕は順君と良く遊んでいました。
順君がある日言う訳ですよ。

順「俺、昨日すげー発見しちまったよー！！聞きたい？聞きたい？」

僕「うん！凄く聞きたい！！」

順「しょうがねーなー。コンドームってあるじゃん！」

僕「うん。僕はまだ使ったことないけど……」

順「俺、思ったんだけど、動物型のコンドームって凄くない！！
　　ライオンコンドームだったら『ガオーガオー』って叫ぶの！！
　　ゾウコンドームだったら『パオーンパオーン』よ！！
　　もう、つくたびつくたびに雄たけびをあげんのよ！！」

僕「すげーー！！すげーよ順君！！！頭良すぎだよ！！まじですげーーよ！！」

それから何年か経って、僕はもう二十歳を過ぎて、友達4人くらいで酒を飲みながら
だらだらと語っていました。そんな時、一人の奴が言う訳ですよ。

「何か、特許とか取って一花咲かせてみてーもんだよなーーー。
　何か良いアイディアとかってないもんかねーー」　　　

この言葉を聞いた僕はもう真っ先に飛びつきましたよ。順君、悪いけど君の
アイディアは頂いた。

「あのさー、動物型のコンドームってどう思う？一回一回、ライオンだったら
『ガオーガオー』って」

もう興奮しながら力説しましたよ。

「ゾウだったら！！『パオーンパッ』」


えっ！？誰も聞いてない。聞いてないどころかこっちを向いてすらいない。
俺は嫌われているのか？

もう、二十何年間も生きてきた中で一番自信のあったアイディア（パクリ）を
否定された僕は、左の乳首の水分が無くなって、ビールを隠しながら注いでやりたかった。

そんな傷心した気持ちのままで飲み会は終了し、僕はとぼとぼと店の扉を出たんですよ。そしたら、普段いるんだかいないんだか分からないって理由だけで『八百屋』とか訳の分からないあだ名を付けられた奴が僕の側に寄って来て言うんです。

「さっきのアイディア、赤点だね」

僕はー何てー言えばー良いんだろう、僕はー何てー思えばー良いんだろう、
こんなー夜はーどつきたくてーどつきたくてーどつきたくてーどつきたくてー

もう特許とかどうでもいいから八百屋に怒りの目潰しをくらわしたかった。
練習中にでも後輩レスラーに目潰しをくらわす非道な覆面レスラーの様に。


こんな感じで一発目を書いてしまいましたが、誰かこのアイディアで特許を取りたいという方は勝手に使ってください。それでは、長くなりましたが、『おやすん』


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